経済破局】マイナス金利→超インフレの恐怖→預金封鎖→キャッシュレス社会→銀行の淘汰と統合化その2 ~金融機関の世界統合が密かに進められている

金融機関の世界統合が密かに進められている
続き
トランプ「避けられない財政ハルマゲドンが迫っている」と断言
カレイドスコープより以下引用です
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キプロスで起こったことを忘れないでください。
 「当初は、資産家の預金の90%を没収するという案が議会に出されましたが、結局、10万ユーロを超える預金についてのみ40%の課税を行う案を採用しました。

 実は、キプロスの銀行の閉鎖は、3月16日の前日に行われていました。キプロス国民が異変に気が付いたのは、3月15日の夕方だったのです。『ATMが止まってるよ』と。

 政府による突然の預金封鎖は、3月16日の土曜日に正式発表されましたが、翌日の3月17日は日曜日、さらに月曜日の3月18日も銀行の休業日に当たっていたため、預金者が銀行にかけつけて現金を引き出すことができたのは、19日の火曜日になってからのことでした。

 火曜日の朝、預金者は仰天しました。すでに課税された後で、自分の銀行預金残高が減っていたからです」
(「第147号パート2■2016年から始まる悪夢/見えてきた日本の資産バブルと戦争経済」に詳述)
キプロスでの預金封鎖の実験は、すでにモデルケースとしてEUのベイル・インとして組み込まれたことはすでに書いています。
(「第147号パート2■2016年から始まる悪夢/見えてきた日本の資産バブルと戦争経済」に詳述)

◇金融機関の世界統合が密かに進められている
 ・・・ウォールストリート・ジャーナルは、マイナス金利プログラムは、さらなる負荷を日本の金融セクターかけることになると報じています。(全文を読むには登録が必要です)

日本銀行は今年2月より、マイナス0.1%の金利を商業銀行の保証金(当座預金)に強要し始めた。

 商業銀行は日銀の当座預金に新たに資金を預けると、逆に金利を日銀に支払わなければならなくなるのだ。

 商業銀行は、彼らの預金者にマイナス金利を転嫁させることができないので、それは銀行自らの利益が失われることにつながるのである。
 今、日本の商業銀行は二重の苦しみの中でもがいている。

 日本の金融機関の多くのアナリストたちは、日銀によるこうした金融操作のすべてが、本質的に正常な市場の働きを破壊しつつあると不平を言っています。

 以下は、4月4日のブルームバーグからの抜粋です。(割愛)

ただし、日本向けのブルームバーグには、このように書かれています。

岡三証券の愛宕伸康チーフエコノミストは、3月22日のリポートで、「4月展望リポートで実質GDP成長率および消費者物価の大勢見通しが下方修正となるのはほぼ確実な情勢」とした上で、4月会合での追加緩和を見込んでいる。

・・・さて、バーゼルIIIを思い出してください。

バーゼルIIIは、近い将来、世界経済がより不安定さを増すことを前提に、国際取引を行っている民間銀行に資本の増強を義務付けるルールの枠組みのことです。
その際、「自国通貨で国債を購入している金融機関はバーゼルIIIの対象外」としています。
 額面通りに受け取れば、日本の大手銀行は、預金者のお金(円)で国債を購入しているので、バーゼルIIIのルールの適用外ということになります。

・では、なぜ日銀の黒田総裁が2015年2月の財政諮問会議で、「オフレコだが」と前置きしながら、「日本国債を金融機関が保有するリスク」を言い出したのでしょう。
なぜ、ドイツ連邦銀行の理事が日本向けに警告を発したのでしょう。

EU加盟国の大方の民間銀行や米国の民間銀行は、すでにバーゼルIIIに対応した資本の増強が済んでいます。 「日本の銀行は適用外だから」と対応を怠っていると、気が付いたときは周りは敵だらけということになります。
・・・いずれにしても、銀行の国際統合が始まろうとしています。

・2016年から、これは始まります。どう準備すればいいのか考え始めましょう。


◇「2017年後半、NYダウ、日経平均ともに現値の3分の1になる」-ハリー・デント
「金融危機の到来を仰天するほどの正確さ」で予測すると評判のハリー・デントと、「金持ち父さん 貧乏父さん」のシリーズ本で一躍世界中に知れ渡ることになったロバート・キヨサキの両方ともが、「ごく近い将来、財政ハルマゲドンがやってくる」と断言しています。

・・・それは、「NYダウは、今後1年~1年半で5500ドル近辺まで暴落する恐れがある。NYダウと連動性の高い日経平均にあてはめると5600円付近まで下落する」という予測です。

・・・特に、最近のインタビュー(リンク中で、ハリー・デントは実に危ない橋を渡っています。

 彼は、今後4年以内に「歴史で最も大きい世界的なバブル崩壊」を経験すると断言しているのです。

もし、その大胆な予測が外れれば、彼の名声は一気に失われてしまうでしょう。

それは、起こるでしょうね … 私は自分の評判のすべてをこれに賭けます。

 私たちは、これからの4年で歴史で最も大きい世界的なバブル崩壊を目撃することになります。
このバブル崩壊は回避できません。
しかし、このバブル崩壊の出口は一つだけあります。

それは、この数年、ひたすら積み上げてきた果てしない負債、果てしない紙幣のばら撒きによる景気刺激策、そして、ゼロ金利政策。
これらが必要なくなるまで、株価の大調整を受け入れることです。

・・・私は、NYダウは、2017年後半までに5,500~6,000ドルまで下落すると予想しています。
これは米国株式市場における大部分が損失するということなのでしょう。

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