白菜にできる黒い斑点はポリフェノールの一種で食べて問題なし。重要なのは「なぜ黒い斑点ができるのか」である。硝酸態窒素とは?

白菜のはん点

今年は10月の台風上陸以降、野菜の高騰化が続いていますね。特に、白菜やレタス、そして葉もの関係は年末まで高値が続く見込みです。

さて、この時期、たまに見る白菜の黒い斑点ですが、これはポリフェノールの一種です。だから、食べても全く問題はありません。

しかし、だからといって、この黒いはん点のついた白菜を積極的に勧めているかというとそうではありません。

確かに、青果の販売者としては、この黒い斑点はポリフェノールのため、全く無害ですと消費者に対して説明します。

一方で、野菜の選び方のプロとしては、「黒いはん点の無い白菜を選ぶといいでしょう」と言います。

なぜなら、この黒いポリフェノールのはん点が現れるのは、たいてい硝酸態窒素が過多のときです。窒素肥料が過剰になると、白菜はストレスを感じ、こうしたポリフェノールを作り出すのです。一般にこれをゴマ症と呼んでいます。

つまり、ポリフェノールの黒いはん点があるときは、野菜自体に硝酸態窒素が多く残留している可能性が高いときです。

何度も言いますように、(一つくらいなら)食べても無害です。が、わざわざ硝酸態窒素の多い野菜を勧める理由もないのです。

また、硝酸態窒素ではなく、とても寒い気温のときや、銅過剰などでも起きるため、一概には言えませんが、まぁだいたい窒素過剰が原因のときが多いです。

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