アスパルテームで肥満体質:アスパルテームは現在、人工甘味料の中では世界で一番使われています。決してカロリーゼロ飲料だけでなく、お菓子や加工食品にも使用頻度が高いものとなっている。

アスパルテームで太りやすい体質に

アメリカのテキサスクリスチャン大学の研究(2014)で、18歳から25歳までの男女116名の学生被験者に、①スプライトを飲ませたグループ、②カロリーゼロのスプライトを飲ませたグループ、③単なる炭酸水を飲ませたグループに無作為に分けたところ、カロリーゼロのスプライトのグループが、余計に食欲(カロリー)をとるようになったことが報告されています。

ちなみに①グループの甘味はほとんどが砂糖で、②グループの甘味はアスパルテーム、アセスルファムKでした。

アスパルテームは現在、人工甘味料の中では世界で一番使われています。決してカロリーゼロ飲料だけでなく、お菓子や加工食品にも使用頻度が高いものとなっています。

実際に、カロリーや肥満そして血糖値の上昇を気にして、アスパルテームを使用したカロリーゼロ飲料や食品を摂取する人は、よりいっそう甘味を求めて、甘いものを食べる傾向にあります。つまり、甘いもの嗜好を控えるどころか、むしろ向上させてしまうのです。

これは、アスパルテームによる脳の視床下部への影響です。アスパルテームの摂取が過剰になると、視床下部にある、摂食行動をコントロールする弓状核という部分のニューロンに影響することが分かっています(Bouret, 2004; Dawson, 1997; Olney, 1993)。さらに、アスパルテームは食欲を抑えるホルモン・レプチンの働きも一時的に中断させる性質があります(Olney, 1970; Rudenga, 2012; Schainker, 1974)。つまり、アスパルテームは食欲調節のコントロールを狂わせてしまう物質です。

ラット実験でも、人工甘味料を添加した飼料のグループは、グルコースを添加した飼料のラットグループと比べ、より多くのカロリーを摂取し、体重が増加したことが報告されています(Swithers,2008)。

また、人工甘味料は腸内細菌叢にも悪影響を及ぼし、インスリン抵抗性になりやすく、肥満の原因になることも指摘されています(Jotham Suez,2014)。

現在は、清涼飲料水やお菓子だけでなく、ノンカロリーという名目であらゆる加工食品にアスパルテームが添加されるようになりました。しかし、以上のように、人工甘味料の常食は、必要以上の食欲増加やカロリー過多、いっそうの甘いもの嗜好に走りがちになります。加工食品は必ず裏ラベルを確認して選ぶことをお勧めします。

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