【食品保存用ラップの危険性】内分泌かく乱物質(環境ホルモン)は、生殖異常、妊娠中の胎児への悪影響、乳がん細胞を増殖させる他、様々な危険性が指摘されている。

食品用ラップの素材

食品用ラップの素材には、塩素系素材(①ポリ塩化ビニリデン、②ポリ塩化ビニル)と、比較的安全とされる③ポリエチレンや、④ポリオレフィンの大きく3種類があります。

内分泌かく乱物質(環境ホルモン)は、生殖異常、妊娠中の胎児への悪影響、乳がん細胞を増殖させる他、様々な危険性が指摘されています。

ご家庭の食品用ラップの素材について、あらためて確認してみましょう。

①「ポリ塩化ビニリデン(PVDC)」製のラップ

バリア性(水蒸気や酸素を透過させにくい)、耐熱性をはじめ、密着性、透明性、光沢、切りやすさ、コシの強さ、どれをとっても最高(価格も高い)であると言われている。

メーカーでは、140℃の耐熱温度を超えなければダイオキシンが発生することはないとしていますが、食品の油脂がラップに触れると、すぐに140℃を超え、ラップが溶けてしまうことが多いのも事実です。

②「ポリ塩化ビニル(PVC)」製のラップ

粘着性と適度な気体透過性が優れているとされ、電子レンジの適性も良いことから、機能性と経済性で業務用として飲食店で使われることが多い。

メーカーでは、130℃の耐熱温度(PVDCより10℃低い)を超えなければダイオキシンが発生することはないとしていますが、食品の油脂がラップに触れると、すぐに130℃を超え、ラップが溶けてしまうことが多いのも事実です。

製品中に含まれる可塑剤(フタル酸エステル)が食品中に溶出し、人体に影響を与えることが公になり、乳幼児の玩具、食品製造時の手袋の使用については使用制限がかけられたが、ラップについては禁止されていない。

③「ポリエチレン(PE)」製のラップ

冷蔵冷凍庫との適合性は良く、粘着性(くっつきが悪い)と気体透過性は良くないとされているが、経済性が高い(安価)。

尚、ポリエチレン製品の中で、防曇剤などの添加物を加えていない素材が「無添加ポリエチレン」です。

④「ポリオレフィン(PO)」製のラップ

ポリエチレンより気密性があり(良く密着する)、電子レンジに適するとされている。

食品用ラップの添加物

食品用ラップは、添加物にも注意が必要です。以前、大阪大学理学部の植村講師(当時)がラップをつけた水に金魚を入れたところ、その金魚が死んだということが発表され問題となりました。原因は、配合されていた界面活性剤(ポリオキシノニルフェニルエーテル)であると考えられましたが、メーカーはその配合を止め、代用物質に変えたものの、正式な呼称を用いず、あたかも天然物質に近い物質であるかのように思わせる名称表示に変更し、消費者に分かりにくくしているのが現状です。これらが、身体に無害な物質でないことは十分に推察されます。

また、日本消費者連盟など約90の市民団体でつくる「環境ホルモン全国市民団体テーブル」は、市販されている塩素系ラップの中から2社の製品を選んで“おにぎり”や“コロッケ”を温めたところ、「内分泌かく乱物質(環境ホルモン)」の疑いがある『ノニルフェノール』が検出されたことを明らかにしたこともあります。

(以下、代表的な添加物の例)

脂肪酸誘導体(柔軟剤・防曇剤)

概念が広すぎて特定できない物質。危険な合成界面活性剤の可能性がある。

エポキシ化植物油(安定剤)

大豆油(遺伝子組換え、ポストハーベスト農薬)をエポキシ化したものが主原料であると考えられ、油断が出来ない化合物の可能性がある。

食用品ラップは何を選ぶか

現状で安全性と経済性を求めるのであれば、「ポリエチレン」製で、かつ「無添加」の製品、「無添加ポリエチレン」を選択したいですね。

私は、なるべくラップの代わりに耐熱性のガラス容器(蓋つき)や陶製容器を使っています。

https://www.facebook.com/photo.php?fbid=1702160576495510&set=a.697057060339205.1073741826.100001047515108&type=3&theater

シェアする

フォローする