ブルーベリーでは結局「目は良くならない」

ブルーベリーの眼機能に関する研究は、実はほとんどされていない。一般的摂取量のブルーベリーでは、明確な眼機能改善効果は確認できないが正しいようだ。どうやらマスコミに惑わされているようです。

以下引用です
衝撃! ブルーベリーでは結局「目は良くならない」!?
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Google検索に「ブルーベリー」というキーワードを打ち込むと、関連キーワードとして「目にいい」というキーワード候補が表示される。こうした事例を挙げるまでもなく、「目にいいフルーツといえばブルーベリー」というイメージはわれわれに刷り込まれている。

 しかし、一方で「迷信だ」という話も耳にする。いったいなにが正しいのか……。資料を調べてみると、2007年に東京農業大学の研究チームが発表した「ブルーベリーの眼機能改善効果」という論文に行き着いた。その要旨は以下のとおり。

・ブルーベリーの眼機能に関する研究は、実はほとんどされていない。
・7人の被験者に10gの乾燥ブルーベリーを摂取させ、4時間後に眼機能を評価したが、暗順応時間、視野、流涙量、まばたき回数、自覚所見などに改善なし。
・10人の健康な成人に毎朝7gの乾燥ブルーベリーを21日間摂取させたが、特筆すべき改善項目なし。
・一般的摂取量のブルーベリーでは、明確な眼機能改善効果は確認できず。

……。つまり、ブルーベリーで「目が良くなる」という論拠はないというのだ。その一方で、近縁種のビルベリー(コケモモ)は、”夜間視力”を改善するとも言われ、日本ではブルーベリーとビルベリー(コケモモ)がしばしば混同されている。ということは、日本に伝わった時点で誤解が生じたということか……? と思いきや!

・ビルベリーでもいくつか臨床試験が行われているが、明確な結果は出ていない。

 というのが実情のようだ。確かに、ビルベリーに含まれるアントシアニンなどの成分を抽出して行なった実験では視覚機能改善作用など、何らかの効果が得られたという研究結果もある。だが、果実自体に有意な効果は認められていないのが現状だ。

実はビルベリーですら眼機能向上効果に疑問符

『ビルベリーとブルーベリーの抗酸化作用の比較』という研究では両者の成分量を比較している。俗に「カラダのサビを防ぐ」と言われ、抗酸化作用の強いポリフェノール含有量では、ビルベリーはブルーベリーの24倍以上。さらに、カラダをサビさせる活性酸素に対する除去力も8倍以上ビルベリーのほうが高いという。だが、そのビルベリーですら、日常的な摂取量では明確な結果を得られていない。

 実際、国立健康・栄養研究所の『「健康食品」の素材情報データベース』で「ビルベリー」の項目を見てみると「夜間の視力を改善する目的では、実の摂取は効果がないことが示唆されている」「1日あたり、ビルベリーエキス160mg(生の果実で約60g分)×3回を3週間摂取しても、夜間の視力やコントラスト感度に影響は認められなかった」など夜間視力の改善には疑問符がつく研究結果が多数ある。

 ただし、ポジティブな評価もないわけではない。「ビルベリーの果皮・果実のエキス粉末120mg/日を7日間摂取させたところ、眼精疲労による筋調節力の改善や動体視力の改善が見られた」という報告もある。ただしこれは「予備的な報告」にとどまっており、さらなる検証が必要な段階である。

 わずかながら効果が期待できるビルベリーですらそうなのだ。つまるところ、「ブルーベリーは目にいい」は「信じたい人は信じればいい」という頼りない宗教のようなものなのだ。

http://www.rui.jp/ruinet.html?i=200&c=400&m=309188&g=131205

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