甘味料としての果糖の危険性について

ブドウ糖がダメだからといって近日は果糖(フルクトース)が宣伝されたり使用されています。しかし実は果糖のほうがブドウ糖よりもさらに害が大きいのです。ブトウ糖も果糖も、要は糖なのですが、身体機能に及ぼす影響はまったく異なります。果糖の方が遥かに有害だったということ示したのがRobert H.Lustig医学博士ですが、その内容をごく簡単に以下に示しておきましょう。
もしも、百年前の人々のように野菜や果物からだけフルクトースを得るならば(もともとフルクトースは野菜や果物由来である)、一日に15グラムほど摂取するだけであり、それほどの危険はないのです。野菜や果物で摂取する場合、繊維やビタミン、ミネラル、酵素、有益な植物栄養素と一緒になっているため、フルクトースのマイナスの代謝効果を緩和してくれると考えられます。繊維などは糖の吸収をゆっくりにしてくれます。
現在、食品や飲料の製造に使われている甘味料の55%は、コーンを原料としており、アメリカのカロリー源のナンバーワンは、HFCS(高フルクトース・コーンシロップ)の形態です。これは日本でもその傾向が強くなってきています。多くの人が体重を落とそうとして頼りにしている低脂肪ダイエット食品に、実は、往々にしてフルクトースが大量に入っていますが、そうした加工食品では繊維が除去されているため、糖分が吸収されやすく健康に害があるのです。
また、スーパーで食品の成分表示を見ると、実に広範な食品に「異性化液糖」というものが入っています。純粋な直接糖が危険なのは説明してきましたが、さて、これはどうなのでしょう?「異性化糖」 は、”isomerized sugar”もしくは、”HFCS(high-fructose corn syrup、高フルクトース・コーン・シロップ)といい、シロップなので「異性化液糖」と言われることの方が多いようです。異性化糖とは科学的に無理やり作り出したブドウ糖や果糖だと思ってもらえばよいでしょう。
この異性化液糖はたとえば清涼飲料水やスポーツドリンクの中にかなり入っています。スポーツドリンクなどはかなり健康的で体に必要であるかのようにCMしていますが、医学的に考えれば今のスポーツドリンクは、異性化液糖などの含有量が非常に多いうえ、危険な人工甘味料なども加えられており、かなり体に悪い飲み物です。
現在、HFCS(高フルクトース・コーン・シロップ)は、その名称の通り、大半がトウモロコシを原料として製造されていますが、このトウモロコシがほとんど遺伝子組み換え食品なのです。これらが体に悪いことはわかっているのに、それでも体にいいと嘘や偽りが並べられながら、市販品や加工品に入っているのは、その裏にアグリビジネスや食品業界の利益優先主義があるということです。

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