遺伝子組換え作物|愕然。台湾、ロシアの対策と日本の違い

そもそも日本人は遺伝子組み換え食品による健康被害がどのようなものか知る人も少ないのではないだろうか。
接種による健康被害、表示義務、他国の状況など、大衆に知られないよう何重にも意図的にうやむやにしている節がある。

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西洋化を推し進める政策の国々では、知らぬ間に大量の遺伝子組換えものが我々の食生活に直結しています。もちろん我が国日本は、モンサント社の大得意様の国です。ところが、ご近所の台湾で今までになかったGM作物に対する国のはっきりした表明がありました。

台湾政府は、この度、全国の子供たちが通う学校給食全てに遺伝子組換え(GM)作物が入ることを禁じる法案を可決しました。これは、GM作物による健康及び環境被害の懸念が大きな理由としています。
確かに台湾では、毎年230万トンの大豆を輸入しており、そのうち90%はGMの大豆となっているGM大豆大国なのですね。「多くの輸入GM大豆は家畜の飼料となっていますが、これが子供達の学校給食にも出されたら?」民主進歩党議員リン氏は、子供の心身に渡る健康被害の影響を恐れています。
また、中国国民党のルー氏も同調、「遺伝子組換え作物が入った給食を出されて、健康被害を受ける必要がない子供達が犠牲になりえるのです」

その結果、全国235校のうち103校がGM入りの食材を止め、来年には殆どの学校が追随する予定です。今は地元で採れる新鮮な食材を使うよう地産地消が促進されています。

■徹底的にGM排除をした非遺伝子組み換え作物輸出量No.1のロシア
この度、プーチン大統領は非遺伝子組み換え作物の輸出国No.1宣言をしました。彼はアメリカ(特に国が結託しているモンサント社を指していると思われる)の食品生産に対して厳しい批判をしており、西洋食品製造がもはや高品質でもなく、健康的でもなく、エコで環境にやさしい食物ではないことを強調しています。

プーチンはこのように述べています。
「我々は自国の土地、水で育てた食物を摂ることができるだけではなく、健康で環境にやさしい、高品質の食物を供給できる大国になったのである。こうした食物需要は世界的にも伸びてきているが、西洋の生産者は既に失ってしまったものである。」

そんなロシアとは裏腹にアメリアではFDA(アメリカ食品医薬品局)が、更に2つのGMOとうもろこしの品種に対しての許可を出し、生産自由化されました。引き続き州や郡からもGMOの禁止や表示強制の声が上がり続けていますが、消費者の思い(プーチンのいう食物需要)とは逆行した動きとなっていますね。

プーチンがいう西洋食品の衰退の指摘は大いに同意できるところです。需要と供給というのは求められているものを供給して成り立ちますが、西洋食物に関しては求めていなくても供給されている今の流通現状は明らかにおかしいと言わざるをえないですよね。
■みじめすぎる知らない日本人。遺伝子組み換え作物輸入大国日本の真実
醤油、みそ、大豆、コーンフレーク、水飴、異性化液糖、コーン油、菜種油、砂糖、まだまだありますが、大体多くのスーパーに並んでいる商品のラベルをみてもそれが、「遺伝子組み換え作物を原材料で作った商品です」ということを知ったうえで買っている人は殆どいないのではないでしょうか。

日本ではこうしたものは全て表示義務はないので、メーカーもわざわざ原材料ラベルに 大豆(遺伝子組み換え作物)とは書かないのですね。安心安全をうたっているメーカーは逆にこうしたものを排除して製造いるので必ず大豆(遺伝子組み換えではない)というような表記をしています。これらの表記がない商品で上記の原材料が入っているものは高い確率で遺伝子組み換え作物を使っています。

しかしこれにも落とし穴があり、重量で5%未満の遺伝子組み換え作物の混入はOKとされており、100%未混入ではない商品もあるというオチもあるのです。
こうやって国民の知らぬところでどんどん遺伝子組み換え作物がお店に並ぶ商品に混入されて日本人の口に入っているんですね。これは詐欺行為と行ってもいいのではと思いますよね。

台湾やロシアが国として規制や禁止に踏み切る。これには理由があるから国がやるわけですよね。その理由は明らかに健康被害が高い確率であるからです。国は真実を一番知っており、ここまでするのはきっときちんとした裏付けに基づいているものと思われます。

世界のこうした動きを見ていると悪いものをいかに国民に知らせずに経済を成長させることが大一優先である国がどこかよく分かりませんか?

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